保存が困難な深い虫歯の治療~部分矯正治療を行い歯牙の保存を行いました。
右上の第2小臼歯に深い虫歯があります。冠を被せるには残ってる歯の量が足りません。そこで矯正治療を行い、歯を引き出していくことにしました
入れ歯のバネのような針金を装着し、そこにゴムをかけて引き出した行きます
1か月から2か月くらいかけて引きだすことができました
歯茎や骨も一緒に矯正によりついてくるため、調整する処置を行います。その際に歯茎が非常に薄く痩せやすい歯茎を厚みのあるボリュームのある歯茎に改善しました。これは遊離歯肉移植術という方法で、口蓋から厚い歯茎を移植し、歯ブラシがしやすく丈夫な歯茎に改善することができます。
その後歯茎の治癒を4か月程待ち、仮歯をしっかり調節していき最終的な被せ物に移行しました。
僕ら歯科医師の仕事の八割がやり直しの治療です。少し時間はかかりますが、やり直しが極力少なく長持ちする治療を目指しています。患者さんもしっかりがんばっていただき、良い結果が得られました。
歯にお困りのことがあれば、ご相談ください。色々な方法があるなかで、相談しながら、納得のいく治療を行うように努めております。
2015.6月 歯科医師 鳥井 優樹